福岡ソフトバンクホークスのマニアックな話
九州の福岡県を拠点とするプロ野球チームといえば福岡ソフトバンクホークスです。ソフトバンクが2005年にダイエーから球団を購入したことから始まったチームです。初代監督は、ダイエー時代から監督を務めていた日本球界を代表する選手である王貞治でした。そして、2代目はその王監督の下で日本一を経験した秋山監督、3代目も王監督の下で日本一を経験した現監督の工藤監督です。
あまり知られていないマニアックな事実ですが、ダイエーホークス時代は万年B組の弱小チームだったということです。秋山、工藤だけではなく、セカンド井口、ショート川崎、サード小久保、ファースト松中、キャッチャー城島という豪華なメンバーだけでなくセンター柴原、サブショートに鳥越、DHに大道、ライトにバルデスというダイエー後期の黄金時代を経てようく今の常勝軍団が生まれます。
このメンバーを見ていただくと、3名がメジャーリーグへ。そして、小久保と工藤は王監督の現役時代の所属チームである読売ジャイアンツへ移籍します。つまり黄金時代の半数がソフトバンクを経験することなく移籍しているのです。そして小久保は日本代表の監督を経験します。そんな偉大な選手の功績をもとに、ソフトバンクは常に優勝争いに食い込むチームとなります。ただ、現在のチームのレギュラーで好成績を収めている選手を考えたときに、実はお金で移籍してきた選手よりも生え抜きの選手が多いのです。
黄金時代を作った王監督をはじめとする名選手達の背中をみて、後輩の選手が育ち、受け継がれる効果の方が大きいということです。近年の読売ジャイアンツにはないパリーグ王者の本質をほかのプロ野球チームは学ぶべきです。