プロ野球の野球通 試合の結果予想
戦前から日本の中で広く親しまれてきた野球は、現代社会における日本においても相変わらず最も人気の高いスポーツの一つとして広く親しまれています。野球はリトルリーグや部活動、高校野球や大学、社会人野球とさまざまな年代の人が活躍しており、高校野球は毎年の夏の風物詩として数多くのファンがいます。野球選手の目標とも言えるプロ野球は、高校球児をはじめ全ての野球選手の憧れであり、その世界を目指して日々努力をしている人はたくさんいるのです。
プロ野球の試合は、年間のシーズンを通しておよそ8ヶ月程度の長丁場で試合が行われます。2リーグでそれぞれのリーグに6球団があり、それぞれ年間140試合以上が執り行われます。交流戦では、別リーグの球団同士の試合もあり、普段はなかなか見られない球団や選手同士の戦いに胸を躍らせる野球ファンは少なくないのです。
野球通が楽しむ試合の観戦方法として、結果予想を行いながら観戦する野球通もいます。プロ野球はさまざまなデータが蓄積されています。それぞれの投手に対する対戦成績や打席や守備、対戦球団や球場による成績などさまざまな角度からさまざまな項目がデータ化されています。それらのデータを分析することで、選手やチームの得手・不得手、調子や監督の戦略などさまざまなことを予測できます。野球通は勝ち負けでなく、ヒットを打つ、エラーをする、ストライクを何本取れるなどさまざまな項目に対しても予測を立てながら観戦を楽しむのです。
日本プロ野球界のマニアックな知識
近年では、子供の頃からプロ野球に親しんできた人々が多く見られます。豪快なスイングが魅力のホームランバッターは、いつの時代も子供から大人まで幅広い年齢層から人気を集めてきました。その中でも密かにマニアックな人気を集めていると評判となっているのが、日本プロ野球界の職人的な選手といえます。味方がヒットやフォアボールなどで出塁した際に、バントで次の塁に仲間を進めることによって大きな役割を果たしています。自らを犠牲にしてチームのために尽くすひたむきな姿勢に共感を覚える人も少なくありません。
また、日本のプロ野球では、監督からの支持を伝えるサインが複雑でユニークだと話題を集めています。相手のチームに見破られることのないように、関係のない動きを間に加えながら的確に次に行なうべきプレーの指示を送っているのです。選手は監督の意図をしっかりと組んだ上で忠実にプレーに集中して実行しています。その信頼関係は非常に強く、チームが勝つためにお互いが全力で自分の仕事に取り組んでいます。
このように、日本のプロ野球界では、それぞれの実力を十分に発揮して勝つことができるようさまざまなマニアックなルールが設けられているといえます。
なぜプロ野球選手の選手寿命が延びたのか
いわゆるベテランになっても、一線で活躍を続けるプロ野球選手は増えています。「最低でも50歳までは現役」を公言し、米大リーグ・シアトルマリナーズの会長付特別補佐に就任したイチロー選手のように、選手寿命がどんどん延びているのは事実と言えるでしょう。
国内12球団を見渡すと、2018年シーズンでは野手で西武ライオンズに復帰した松井稼頭央選手や千葉ロッテの福浦和也選手、広島東洋カープの新井貴浩選手、阪神タイガースの福留孝介選手、中日ドラゴンズの荒木雅弘選手の5人、投手では中日ドラゴンズの岩瀬仁紀投手と山井大介投手の2人が40歳を超えても現役でプレーしています。
その理由としては、スポーツ医科学の発展が挙げられます。治療法がなく、引退に直結していた故障が治るようになったり、故障予防のトレーニングが考案されているのです。例えば、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が受けたPRP療法は再生療法の一種で、自らの血液から抽出した多血小板血漿を注射する治療法です。
投手はもちろん、野手にとっても選手生命に直結する肘の故障は大きなけがの場合は手術せざるを得ず、手術しても長期間のリハビリを要して復帰までは数年間かかるのが一般的でした。しかし、PRP療法では肘にメスを入れることなく、数か月で投球を再開できるようになります。
他にもスポーツトレーナーの質が向上し、プロテインなど栄養補給が的確かつ手軽にできるようになったのも要因に挙げられるでしょう。
プロ野球でも必要 敬遠と送りバント
米国のメジャーリーグでは、「送りバント」が行われることは年々減少していますが、これは、野球統計学の結果による影響と言われています。1死二塁のときよりも無死一塁の場合の方が、得点になる可能性が高いという結果が出ているのです。無死一塁で、打者が強打者であれば、その分得点につながる可能性が高くなるため、無理にアウトカウントを増やす「送りバント」の機会が減ったものと考えられます。別の意見には、メージャーリーグの選手はバント練習をしないからバントの技術力が低いとした話もあるようです。日本球界にも最近ではバントをしない打力を持つ打者を据えるチームを見かけます。勝利には得点は不可欠です。送りバントの有用性は、ランナーを得点圏に進塁させることであり、確実に得点を得るために必要な戦術に違いありません。
「敬遠」は、得点される恐れがあるときに、強打者に対して故意にフォアボールを与え、後続の打者で打ち取ることを目的とした戦術です。これは、強打者から逃げるような消極的な考え方に思われますが、勝利のために行われた戦術と考えれば、むしろ勝負への執着心からでた戦術といえます。また、敬遠もゲームの流れを変える役割がある必要な戦術の一つと考えられます。メージャーリーグで始まった「申告敬遠」は、試合時間短縮のために始まったものでしょうが、この役割から考えると、元のルールに戻したいと思う首脳陣もあることでしょう。
やはり「送りバント」や「敬遠」という戦術は、一点を争う緊迫したゲームには、必要不可欠な戦術に違いはありません。